DHCは、女性が健やかに妊娠できることと健全に出産できることのため葉酸サプリメントを正しく摂取することの啓発活動をしています。
そして、二分脊椎症などの神経管閉鎖障害の発症例が、ゼロになることを目指しています。
環境省のエコチル調査(H29年)では、日本ではおよそ90%の妊婦が葉酸サプリメントを適切に摂取していないことがわかりました。
また、それまでの30年間に日本では、神経管閉鎖障害の症例が増加しています。
こういった啓発活動の平成29年度末時点での実績として、9市7町とDHCは包括的連携協定を締結したうえで、公民連携事業として4市5町が母子健康手帳交付時に葉酸サプリメントを適正に使用することの啓発とDHC葉酸サプリメントの頒布を実施しています。
葉酸サプリは、楽天やamazonで手軽に購入できます。
今までは、ピジョン、dhcなどが人気のようです。
葉酸を摂るためのサプリなので、成分として葉酸は必須として、中には妊娠しやすい体づくりの名目で様々が成分が含まれています。
また、妊婦となれば、鉄分やカルシム不足が心配なので、それら成分があった方がいいですね。
結局、人気ランキングで目星をつけて、最後の成分をチェックして決めるという流れでしょうか。
ご自身なりの根拠があったにせよお勧めできない葉酸サプリもあります。
葉酸が、天然のポリグルタミン酸型の商品です。
天然葉酸の吸収率はせいぜい50%で合成型の吸収率は80%であることが、その理由です。
葉酸サプリ選びの基準は人気商品であることと考える人は、どうしてもよく目にする商品を選びがちです。
たとえば、ベルタ、afcのmitete、dhcなどは、ネット上で紹介するサイトが多いため検索したときに目にしやすい商品です。
あるいは、ドラッグストアなどで探した場合、商品棚の目立つ場所に陳列されている商品に目が行ってしまいます。
このようによく目にするから人気があるというのは、おすすめできない判断の仕方と言えます。
もっとも葉酸サプリは選び方が重要ではなく、含有する成分の種類や量が適切であること、継続して飲むことができれば、商品ごとの効果の差は気にするほどではないといえますので、それほど神経質にならなくても良いでしょう。
ベルタの公式サイトの中に妊活として男性も葉酸を摂るよう勧めている情報があります。
その根拠は、「葉酸が精子の染色体異常を減らす働きがある」とアメリカの研究者が報告したことです。
しかしながら日本の研究者からは、同様の研究報告がありません。
また、厚生労働省も特に認めていることではありません。
ですから「元気な赤ちゃんが欲しいなら男性も葉酸を摂った方が良い」というアプローチは、ちょっと眉唾ものですね。
ただ、「日本人の食事摂取基準(2015 年版)の概要」(厚生労働省)によると葉酸など成人男性が摂取した方が良いとする推奨量は定められています。
それは、1日あたり240μgです。
食事からとる前提での量です。
ということは、普通に食事をすれば推奨量は摂ることができるのでサプリメントは不要で、逆に食事でこれだけの葉酸を推奨量を満たしていないなら葉酸サプリメントで補充した方が良いでしょう。
それと、国立研究開発法人科学技術振興機構による情報には、葉酸摂取は致死的心筋梗塞発症リスクを小さくできる可能性があり、また葉酸がホモシスティンという物質を減らすことになり、アルツハイマー病、心筋梗塞、骨粗鬆症による骨折、鬱血性心不全などの疾患発症リスクを低減させる事が期待できるという見解があります。
ということは、摂取の上限に注意しつつ、葉酸は積極的の摂って損はないということになります。
葉酸サプリは多くのメーカーからたくさんの商品が販売されているので、あれもこれも飲むわけにはいかないので、人気ランキングなどの上位商品から選ぶこともあるでしょう。
それでも良いと思いますが、最終的に選ぶ前に含有成分の種類をチェックしましょう。
肝心の葉酸量は、400マイクロミリグラムが1つの目安です。
そして種類は、天然型ではなく合成されたモノグルタミン酸型にします。
それの吸収率は80%ということで多くのメーカーはモノグルタミン酸型の葉酸を採用しています。
後は、葉酸以外の栄養素ですが、貧血防止の鉄分、丈夫な骨のためのカルシウムが必要です。
妊娠した母体は不足気味になるからです。
それと赤ちゃんのためにしっかり育つように各種ビタミン、乳酸菌、DHAもあるといいですね。
人気ランキングから商品を選ぶ時は、何のために飲むののかを忘れずに成分の種類や質にも注目しましょう。
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